恐ろしく不運にもかかわらず技術で勝つ童顔の雀士・相楽すずめ。 彼の前に現れたのは、表舞台から姿を消したはずの超強運の麻雀打ち・新堂鷹弥だった。 鷹弥に憧れ、潰れかけた旅館『ちゅんちゅん』を立て直すため麻雀の大会に参加していたすずめは高揚するが、鷹弥はにべもなく言い放つ。 「誰が打つかよ そんなクソゲー」 だがすずめは、麻雀は運だけだとは思わない、と 力強く言い返した――― 不運の逆境を力に変え、家族を失いながらも麻雀を打つ、すずめ × 最強の幸運に愛されながら、そのために人生を失った、鷹弥 ―――この物語は、麻雀のために人生を失った二人の雀士が 欠落を取り戻す物語。
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